「一時記憶の大切さ」

75歳の母にらくらくフォンの文字打ちを教えていて気づいた事。
画面が切り替わる度に自分が何をしたくて画面を触っているのか、いちいち忘れる。

 

例えば電話帳登録。
知り合いの名前と電話番号を入れたいとする。

 

名前入力画面で漢字をやっと入力。次にふりがな入力。次に電話番号入力、そこまでは良い。

 

次に「2つ目の電話番号を入力しますか?」の画面。
母は電話番号は一つ入れば十分と思っているらしい。
その画面下には「電話番号を入力する」「次へ進む」の選ぶ項目。

 

母は、「さっき電話番号入力したのに、なぜ??」、、、パニック!!そこで変なボタンを押し始めて、おじゃん!

 

よく読めばわかるのに。 「2つ目の電話番号を入力しますか?」って聞いてるんだよ!2つ目は要らないから、「次へ進む」でしょ。。。

 

何をしたかったのか、そして自分がどこまで作業を進めたのか(自分がどこまで来ているのか)わからなくなる。目の前の画面で頭がいっぱいになる。

 

そういえば、10何年も前「さんまのからくりテレビ」という番組でご長寿早押しクイズといつコーナーがあった。そこで80〜90歳代の方がクイズに答えるのだが、その突拍子もない答えに笑った。

 

傾向としては、「アテネオリンピックで金メダルをとった北島康介選手が言った有名な言葉は?」という問題。アナウンサーが「超~と言いました」とヒントを出すと、「町長が怪しい」「チョーヨンピル」「チョウサンピル(?)」「桂銀淑(ケイウンスク)」・・・と、先程の問題そっちのけで韻を踏む答えが続々と出てきて、最後に至っては韓国の有名な歌手つながりの答えが、、そんな感じが毎週なのである。映像はこちら

 

あの番組は随分前に終了して、あの頃は「何故そんな答えが出て来るんだ」とゲラゲラ笑ったものだが、理由が分かった。
老人はちょっと前の事をすぐに忘れてしまうい、目の前の変化する物事にどんどんついて行ってしまう。
自分が今何をやっているのか?問題を覚えていれば、こんな答えは出るはずがない。

 

母もそんな歳に近づいて来ていて、切り替わる携帯の画面に翻弄されてパニックに。

 

今日は銀行へ行った。
ご老人がATMの前で振込みをしたいが係り員さんが来ないと困っていた。あの方もきっと次々と切り替わる画面に戸惑ってしまうのだろう。振込みをしたいのに、それ以外の「お引き出し」「お預け入れ」「残高照会」「定期預金」「各種お手続き」「カードローン」など選ぶ項目が沢山出てくる。カードは逆に入れると返ってきちゃうし、暗証番号間違えると「違う」「違う」と何回も言ってくるし、も~~~~だよね。。。
それらを突破しても、やれ「銀行の頭文字を入れろ」、やれ「現金を入れろ」(お札曲がってると返ってちゃうし)、やれ「蓋を閉めろ」等。それに翻弄されてしまうから、一人で振込みが出来ないのだろう。若い人から見たら当たり前の事だが、それが難しいのだろう。

 

私は、ダンスをやっていてよく思うのが、色々な要素の事をいっぺんに出来る能力が素晴らしいと思っている。
それは自分の事だけ出来るのではなく、踊っている最中であっても周りのダンサーや観客がどうしているのか何を感じているのか理解し、時にはそれに協力し、時にはそれに拒絶する選択を、瞬時に判断する能力の事。
自分に対しての集中と周りへの開放が両方出来る事。五感がしっかりしているというか・・・そんな感じ。一時記憶+自分の軸を持った判断が瞬時に出来る力。

 

話がそれたが。。
何かで読んだが、人間は一時的な記憶と、長期的な記憶の脳があって、一時的な記憶が優れている人が頭が良いとされているらしい。

 

脳を鍛えよう!

 


[Posted by kumiko at 2016年08月26日]