工藤聡WS

「モーション・クオリア の フロアーワーク」 2016

”頭から転げ落ちた身体が、潜る様に、泳ぐように”

床の上を自在に滑りながら踊るフロアーワークは、これからのコンテンポラリーダンスには欠かせないテクニックです。シディ・ラルビ・シェルカウィのカンパニーやスウェーデン王立バレエ団などで活動してきた工藤聡が、わかりやすい解説をしながら初心者の方にも馴染みやすいクラスを行います。

工藤チラシ2016表軽い 工藤チラシ2016裏軽い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会場: 森下スタジオ Cスタジオ (協力:公益財団法人セゾン文化財団)

期間: 2016年 7月4日(月) 〜 8日(金)

時間: 中級編 10:30〜12:00  初級編 19:00〜20:30

 

2016写真クラス用

写真家;Håkan Jelk

講師 :   工藤聡 (くどうさとし)

振付家、ダンサー。ストックホルム在住。 名古屋市出身。上京後、宮崎渥巳に師事。テレビ、ミュージカルなどに出演した。

24歳で渡米。イガール・ペリーやジェニファー・マーラーの影響を受ける。

28歳で渡欧。ストックホルムを拠点に活動を始める。ダンサーとしてクレア・パーソズ、オハッド・ ナハリン、ディニッシュ・ダンスシアター、そしてシディ・ラルビ・シェルカウィらの作品に出演した。2006年から2013年まではシェルカウィのアシスタントとしても活動し、首藤康之出演の『Apocrifu』、少林寺武僧出演の『SUTRA』、森山未來出演の『TeZukA』をはじめ、数々のシェルカウィ作品に関わる。

また、ベルリン国立劇場やミラノ・スカラ座において、バレンボイム指揮のオペラ『ジークフリード』、『神々の黄昏』や、シルク・ドゥ・ソレイユのラスベガス公演『マイケル・ジャクソン – ONE』などにも振付アシスタントとして参加した。

その他、ヨーロッパ在住の伊藤郁女や大植真太郎、愛知県デは平山素子とのコラボレーションも行った。2015年はスウェーデン王立バレエ団にリハーサルディレクターとして所属。ヨハン・インガーの『春の祭典』、アレクサンダー・エックマンの『真夏の夜の夢』、マッツ・エック『白鳥の湖』などを担当。 現在はフリーランスとして、スウェーデン国内でのワークショップ、振付、公演活動を行っている。

 

<モーション・クオリア>

工藤聡が2005年から研究し、自らが考案したこの「モーション・クオリア」は、身体と物理学と脳活動の関係を具体化したムーブメント・セオリーです。動くことが振付をなぞることによって行われるのではなく、動かざるを得ない状況をどう作っていくかが基本的なテーマになっています。 無意識のうちにバランスをとっている感覚を、意識的にずらす小さな動作 – モーションにより、重力に従 って身体が自然に落ちていく状態を作り出します。それによって自らの反射神経が、その落ちていく状況 を回避するための動き – ムーブメントを生み出します。その生み出された動きは自分の身体を元のバランスへと戻そうとしていきますが、その動作を常に観察しながら、その状態を連続的にずらし続けることにより、動きが連続したもの – ダンスが創られていきます。そして、この常に オフ・バランスである状態に より、身体が脳に働きかけ、そこから生まれる感情のイメーシ – クオリアによって作品を創作します。

 

<フロアーワーク>

このクラスは床を滑ったり転がったりしますが、これはゴツゴツと身体を床にぶつけるものではありません。自分のイメージの中で、床の下に水中のような空間を想像し、そこへ自分の体重や、動きの勢いをどう分散させ、またそこから再燃エネルギーをどう生み出すかを勉強します。これによりただアクロバティックなダンスになるのではなく、潜るように、泳ぐように踊ることができます。「モーション・クオリア」の中から、落下と振り子のセオリーを使用することにより、立ち上がったり、 床に吸い込まれるような動きを自由自在にします。

* 初心者の方はニーパッドを使用すると、初めての動きも怖がらずにレッスンができます。

 

●料金 一回 3,000 円

会場詳細 森下スタジオ

 

【モーション・クオリア 参考動画】