「退院しました。」

お陰様で7/3の水曜日に退院しました。
予定より一週間早い退院です。
今は実家にて生活リハビリをしております。

 

入院中遠い毛呂町までお見舞いに来てくれた方々、本当にありがとうございました。
来てくれたほとんどの方は乗り替えなどで失敗して大変でしたね・・・1時間に1本しか電車が無かったりするのですから。

 

今回の手術は股関節では3回目。最初は股関節鏡視下手術を2010年と2011年。
それで痛みが取れず(正確には術後すぐは痛みが取れたがすぐ痛み復活)結局今回両方いっぺんに人工股関節置換手術を受けました。
10年来の痛みが取れました。

 

前回書いたように、手術後は本当に苦痛でした。体はコードだらけで股関節を動かしてはならない、動けない。
私はどうやら動かないのが大の苦手らしい(^_^;

 

次の日は何としても動きたいとお願いして、車椅子へやっとの思いで移りその時に初めて立ちました、へっぴり腰だったけど。
そして脂汗が出るほどの貧血を起こしすぐにベッドへ逆戻り。

 

コードが身体から取れた3日後も、寝返りはまだ出来なかった。その時気付きましたが、寝返りと言うのは足で床を押さないと返らないのです。
ベッドから自力で脚を下ろしたり上げたりはまるで出来なかったので、トイレへ行くための車椅子への乗り降りは、看護師さんをいちいち呼んで脚を持ってもらいました。
その度に傷の痛みで「あー、、」と叫ぶ。

 

それからリハビリが始まりあれよあれよと言う間に自力で車椅子へ移り、杖で立ち、ゆっくり歩き、杖が知らぬ間に床から離れ、杖を離して何歩かスタスタ歩き始めたのが2週間まわった時でした。

看護師さんや担当医、なんといっても担当の理学療法士さんの励ましがあってのリハビリでした。「出来る様になりますよ」のこの一言がありがたかった。

 

それはまるで赤ちゃんの様でした。

 

その頃「手術前の痛みが無い!」と気付き感動でした。
勿論手術傷の痛みや新しい関節の向きの違いに戸惑いはありました。
でもあの一歩一歩の刺すような痛みから開放された!
あれは針のむしろのようでしたから、本当に「生き地獄だな、前世で何か悪い事したのかな?」と思いました。

 

リハビリは朝に自主リハビリ、昼に先生がついて見てもらいながらリハビリ、夕飯後に自主リハビリと1日3時間ほど毎日やりました。内容はきついものでしたが、良くなるのが目に見えるので楽しかった。

 

歩けるようになると、欲が出て、綺麗に歩いている看護師さんを後ろから観察して真似る。夜は廊下の窓が鏡になるので自分の歩きを観察しながら歩きました。

 

そのかいあって、同じ整形外科病棟の患者さん達から褒めて頂きました。整形外科病棟には脚が悪い人が2/3程だったから私の劇的な早い回復は羨ましいと思う人が沢山いらした様で、声をよくかけられました。

 

今回のこの手術で全身麻酔は3回目でしたが、全身麻酔と言うのは「死ぬ」と同じ感覚かもな、、、と思いました。
手術直前看護師さんから口へ麻酔を持って来られ「行きますよ」と言われ、体が一瞬しびれあっという間に意識が遠のく。
その間夢も見ない、意識が一瞬でも覚める事はない。

 

手術が終わって肩を叩かれた時にはもう患部は違う形となっている。

 

何年も何年も痛くてたまらない生活を送っていたのが、2週間程でスタスタ歩ける夢の様なこの人工股関節置換手術の技術を開発するのにどのような人が何人そして何年かけたのでしょうか?
そしてそれを日本では国民健康保険に入っていれば万人が受けられる事に感謝します。
私の場合両方の脚。金額にして何百万円です。 しかしそれを日本では何十万円の支払いで済む。

しかしこれもいつまで続くのか?頑張って誰でも身体が良くなるための医療を受けられる国にして行きたい。
テレビでやっていましたが、とある発展途上の国ではレントゲン写真1枚を取るために歩いて何日もかけて行き、数ヶ月分の給料と同じ金額を払う。
アメリカでは保険に入らない人が沢山いて、ある人は蛇に噛まれて1400万円自腹とか。

またある国では指を5本切断してしまい、その指を拾って医者へ行くと「あなたはいくら払えますか?親指はいくら、人差し指はいくら・・・」と言われるとか?これは本当か?恐ろしい・・・

 

私はありがたい事に元気な時から個人的に保険会社に2社加入していたので、多分これで医療費はまかなえるしそれ以上もらえる。(申請はこれから)しかし仕事を半年以上休み、その前も仕事は休みがちだったこと、来る仕事を断わざるをえない状況に追い詰められた事などを考えると全然足りない。私の仕事は断ると次が来にくい。
結局の所、身体は健康でなくてはお金は稼げないということでしょうか。

 

この手術でのリスクは「外れやすい、摩耗が進んだ20年後また再手術が必要、可動域が制限される、感染症になりやすい・・・・」などなど数えたらきりが無く、実際手術前に「この様な失敗例やリスクがあります」と言う10以上書面を見せられ同意のサインをしました。

 

ダンサーである私にとってこの先一番困難なのは「可動域の問題」。
手術前、執刀の先生に「ダンスはこんな動きやあんな動きが出来なくては困る」とうるさく訴えました。
そうしたら先生は「手術中、その可動域が出来るか、外れないか確認して上げるよ」と夢の様なことを言ってくれたのでした。
そのかいあって、伸展(後ろに脚を上げる)と内股に付いては通常の人工股関節の方より可動域があるそうです。その代わり、開くのと屈曲に関しては普通並みよりやや劣るそうです。
それもこれからリハビリでなんとかしたいと思ってます。

 

また、この痛みの無い状況をキープすることが一番大切。無理せずでも鍛えて(身体をいじめて)動ける様に変えて行く。このバランスを大切にしていきたいと思います。

 

仕事復帰まではもう少し。お休みしてしまってすみません。でも、今度こそ自分のために時間を使いたいと思っています。


[Posted by kumiko at 2013年07月18日]