今日の上級クラスでは姿勢について深く皆さんと話した。
というか、私が一方的にしゃべった。
ダンサーにとって姿勢は、音楽で言ったら音質だと思う。
バイオリンやピアノを最初の10秒ほど聞くと、「うーんいい音!」とか、「あれ?」
などだいたいわかりますよね。
俳優さんだったらいい声とか。
ダンサーにとって姿勢、芯は命だと思う。
もちろん、固まった姿勢は良くない。
踊ってしなやかな上半身から、スッときれいな姿勢に戻ったり、
脚をめちゃくちゃ上げているのに姿勢や表情が崩れなかったりは、やはり命だと、
ダンサーの株が上がる要因だと思う。
・・・しかしこれが難しい。
一見、姿勢が良いと思いきや、実は胸張ってるだけ!がほとんどです。
胸張ってるだけ、と姿勢がきれいなのは違います!!
胸を広げ過ぎ、腰が反り、お尻が後ろに突き出て、腰が引け・・・
いわゆるお笑い芸人のオードリーの春日さんがわざとやってるみたいになりやすい。
腰が座って顎を引き、つむじ引き上げ・・・・詳しくは私のクラスでね♡
きちんとした姿勢は、すっきりした気持ちになり、呼吸もしやすく、顔の表情も違ってきます。
だがしかし、股関節を痛めた私はなかなかこの姿勢を長時間キープできません。
もう少し頑張ります!
それと、今日はジャンプについて語ります!
・・・カンガルーは両足ジャンプで200キロの砂漠を移動するとか。
人間の3倍の長さのアキレス腱を持つカンガルーは、着地の瞬間少しアキレスあたりを固定。
そのアキレスの反発力で「ビヨーン!」と跳ねかえるそうです。
もちろん尻尾の振りおろすばねも使って。
人間で言えば、陸上の選手や体操の選手がその種類のジャンプを使ってますよね。
あ、あとバレーボールの選手とか。
人間は腕の振りおろしを使う。
ダンサーはというと、ジャズの人はなかなか(バレエの男性はやってる)使えないような気がします。
全部自分の動きだけでジャンプしようとする。
「着地の瞬間の跳ね返りを利用する」のは間が大切です。
うちのスタジオでそれが上手く出来ているのは、
水曜ジャズ初級クラスを担当してくれている中村友紀さんかな?あと、数年前の私。。。。
あ、あと昭和オープンカレッジの村山マダムと林田さん!
間を逃すということは、止まっているスーパーボールに「跳べ!」という事です。
でもジャズの場合、カウントがあるからその間がなかなか難しい。
筋肉の質(堅い柔らかい、長い短い)があるから、ユニゾンだともっと難しい。
腕の振りおろしも、振りによってはだめな場合もあったりして。
身体が柔らかい人はあまりこのジャンプは向いていないと思います。
なんてったってもう伸びてしまっているものは、縮まない。
あまり急にやると、アキレス腱切るから注意ね!!
あと40歳過ぎた方も筋肉弱いから注意。
土ふまずも縮めて上げとかないと危ない。
そういえば数年前、古武術の甲野先生のWSに参加して(参加者は物理学者からあらゆるスポーツ選手、武道家、ダンサー、趣味の人色々で面白かった)、
私はその時初対面にも関わらず「先生にとって高く飛ぶとは?」と質問した。
「忍者のように、下からの刀をよけるようにジャンプするとよく飛べる」
とおっしゃってました。
うーんなるほど。その手もありますね。
[Posted by kumiko at 2011年04月30日]