筋肉のスイッチONの順番

たとえば「腰が痛い」とか「身体が固い」とか「内腿が使えない」とか
スタジオに来ている生徒さんのおしゃべりを聞いていると、身体の悩みは尽きません。
しかし生活が普通に出来ているのだから十分!!!
・・・とはいえ、ダンスがうまくなるにはこれらを克服できてこそ質のよいダンスになります。
私はなるべく筋肉の硬直が少ない方が(体も心も解放)、質の良いダンスだと思いますが、
力が入らなければ踊れません。
筋肉にはその動きによって力が入って行くべき順番(スイッチON)があります。
重い物を持ち上げようとする時に、下腹に力を入れてから持ち上げないと腰を傷めるのはその為。
ダンスの動きも全てそうなのです。
筋肉は一度力が入ってその動きに入ってしまうと、もうその動き中にその筋肉の力を抜くことはできません。
足を伸ばして直角に床に座れないほど体が硬い人が、座って前屈しようとしても、
もう既に上体が後ろに倒れないための腹筋や前太ももに力が入ってしまっているので前屈出来ません。
その力を抜かなくては裏腿は伸びてこないのです。
腹筋が不得意な方。
寝ころんで起きようとしても腹筋より先に首に力が入って全然上がって来れない。
これは先に首に力が入っているので腹筋にはもう力が入りません。
足を上げる技「バットマン」。いかに長く足を長く見せて上げるか??
前ももや外ももを主に使って上げるととても短い足に見えます。多少は使いますがね。
この技は内転勤や大腰筋を使って上げます。
しかし残念ながら外腿を使う神経が発達しやすい。。。
まず腹を決め、そして次になるべく内転勤や大腰筋を先に反応させて上げる様にしましょう。
筋肉の名前がわからない方はご自分で調べてみてね。
だがしかし!!!!筋肉の反応を一番よくすること。
それは興奮して心から踊ること。
そうすると全て一番良い順番で力が入って行きます。
これだね。やっぱり。
だがこれが一番難しかったりして。。。。
内転勤や大腰筋は本気の時しか反応しないのだ。
そんな話をする私は、今、股関節を痛めているので大腿筋膜張筋ばかり一番に力が入って行くのが悩みの種です。
*おまけ
昨日、いつも公演の時にお世話になっている照明の阿部さんから、突然メールが・・・
仕事のこと以外にあまり連絡しない仲なのですが。
「柳下さんの昨年の発表会で使っていた『マダム3人の踊り』、なんて曲でしたっけ?」
という内容。
これはきっと仕事関係のお話か?と思いすぐ、「君の瞳に恋してるです」
と返事を返しました。文面の最後に「なぜ?」とそえて。
そうしたらなんと「あーさっぱりしました、カラオケで歌おうと思って」とのことでした。
ははは。
かわいい阿部さんです。

[Posted by kumiko at 2012年03月24日]