前屈について

先日、とあるクラスで全く前屈、開脚が出来ない男性がいた。
頭から突っ込み、肩をいからせ「うんうん」するだけで、びくともしない。
クラス終わって「脚はどこからですか?」とその方のイメージを聞いてみた。
なんと「ウエストから」という答えが返ってきた。
なのでウエストから上体を曲げようとしていたのである。
「脚は腰骨より下、股間のVゾーンからですよ、関節はここにあるんです。ウエストには関節ないですよ。」
と私はそこから前屈して見せました。
腰をグーッと出す感じ。
でもその方は腰を下げながらやろうとする。関節はウエストにはないので曲がるはずもない。
へたすると椎間板をつぶす。
中年の男性なので、生まれてこの何十年腰を伸ばして股関節から曲げたことがなかったらしく、
腰はすぐ伸びなかったが、頭で理解して目からうろこだったらしい。
こんな間違ったイメージのままの方はたくさんいるのでしょうね。
でも、この男性の身体の使い方は重いものを持つためには有効かもと思った。
一番ふらつく股関節をロックすることで、腰に力をみなぎらせる。
・・・でもウェイトリフティングは違う。
何をやりたいか?なんのために身体を鍛えるのか?
目的に応じて、目的に向かって身体を創る。
急に身体を変えると、出来ない動きも出てきたりする。
何もかも手に入らない。
目的に向かって!ダンスのために身体を創りましょう。

[Posted by kumiko at 2010年04月25日]